副理事長・中学校長のご挨拶

強くて優しい文武両道のグローバル教養人を育成します。

副理事長・中学校校長 名城政一郎副理事長・中学校校長名城政次郎

教養

沖縄尚学で育まれる「教養」とは、知識と知恵を意味します。知恵は知識の活用法です。知識は勉強で身に付きますが、知恵は体験を通して身につけていきます。さらに、知識を獲得する過程で、論理的思考力を、知恵を獲得する過程で批判的思考力を身につけていきます。沖縄尚学は海外に26の協定校があり、短期留学生と海外からの来校者を合わせると毎年100人を超える外国人を受け入れています。様々な文化的背景を持つ人々と体験を共有することでグローバルに通用する知恵が身に付きます。

倫理感

学園生活で自然に倫理感を育むことが沖縄尚学の目標のひとつです。沖縄尚学には、勉強、部活動、空手、英検、ボランティア活動、異文化交流など、様々な体験の機会があります。これらの体験をとおして、目標(問題)を共有し、その達成(解決)にむけて協力し、互いに信頼できる仲間になっていきます。沖縄尚学では、この「目標(問題)の共有⇒連帯感⇒倫理感⇒信頼感」の一連流れを相互信頼感の公式と呼んでいます。

文化力

グローバル社会で力を発揮するのが文化力です。70分間集中して授業を受ける力も日本人の文化力のひとつです。柔道、剣道、珠算、舞踊、空手などもグローバルに価値が認められている文化といえます。絶えず評価の変動する文明力と異なり、文化力はいったん国境を越えて評価されるとその評価はなかなか変わりません。異文化交流では互いに学びあえるものを身につけていることが大切です。沖縄尚学では、沖縄伝統空手を必修とし、全員がグローバルな文化力を身につけています。

コミュニケーション力

相手を理解し、相手に理解してもらう力がコミュニケーション力です。言葉を使って理解し合う言語力、気持ちを理解し合う共感力、互いに納得し合う説得力などがコミュニケーション力に含まれます。沖縄尚学では、言語力に関しては、日本語と英語が主になります。英検は必修で、毎年全国上位の成績を残しています。英語スピーチ、ディベートコンテストなどにも毎年多くの生徒が参加し、好成績を上げています。異文化コミュニケーション力を高めることが沖縄尚学の目標のひとつです。

プロジェクト30
-学ぶことの喜びが実感できる学園へ-

副理事長・中学校長 名城政一郎

学校法人尚学学園 副理事長 名城政一郎

プロジェクト24(平成22〜24学年度)に続き、今学年度は、プロジェクト30(平成27〜30学年度)を立ち上げました。沖尚生全員が「勉強に全力を尽くす」体制を確立するのが目標です。プロジェクト24によって現役大学合格者数も増えましたが(国公立で30〜40%増)、沖尚生の平均的家庭学習時間を全国平均と比較すると、逆に30%ほど少なくなっています。ある教育関係者に話したところ「少ない学習時間で、これだけ実績がのびたのならすばらしいですね」とほめられましたが、実績が問題ではありません。一生懸命取り組もうとしたか」が問題です。

1983年の沖尚創立当初、名城政次郎理事長が、「受験勉強は人格をゆがめる」との風潮のなか、「受験勉強は人間性を高める」と語っていたことを思い出します。ただし、受験勉強が人間性を高めるためには、「一生懸命打ち込む」という条件が付いていました。現在の本校の生徒たちの平均学習時間からすると、「勉強に一生懸命打ち込んでいる」とはいえず、見方を変えると「まだ伸びる余地が大きい」といえます。

本学園の隠れカリキュラムの一つは「人間力の醸成」です。自分が幸せになりかつ周囲の人も喜ばせる良い目標を達成すべく全力を尽くし、いくつもの勝負の場を体験することで人間力が育まれます。一生懸命やった結果であれば、ためらうことなく「自分で自分をほめる」ことができます。多くの沖尚生が空手や英検ですでに体験済みですが、プロジェクト30の目標は、自分をほめられるくらい「よく勉強した」と沖尚生全員が思えるような環境をつくることです。

本校の場合、勉強の質と量は習得目標の達成によって実感することができます。できるだけ授業中に習得目標を達成するよう、授業に集中する。達成できなかった習得目標は、家庭学習、友人に教えてもらう、先生に質問するなどして、達成できるようにする。できたら喜ぶ。このプロセスをとおして何としてでも「習得目標の完全習得を目指す姿勢」を身に着けてほしいと思います。

プロジェクト30成功のかぎを握るのは、生徒一人ひとりの学習意欲の喚起、動機づけです。心理学によると、「学習意欲=価値観×期待」とされています。価値観とは、実現したいという気持ちの強さのことで、具体的には目標に対する思い入れによって表されます。将来外交官になりたい、弁護士になりたい、医師になりたい、看護師になりたい、スポーツ選手になりたいなど、「なりたい気持ち」の真剣さ、強さが意欲にプラスに働くということです。期待とは、その目標に対して自分が抱く実現可能性の高さのことです。習得目標をひとつひとつクリアし、定期試験や模擬試験で結果が出ることで期待値が上がっていきます。期待値を上げていくのは生徒と教師の仕事になりますが、目標に関しては、生徒と保護者が主役です。子供に適した将来の目標を、子供と共有し、子供と共に達成したいという気持ちを強くもってほしいと思います。生徒が主役であることはもちろんですが、学校、教師、保護者も積極的な役割を担っています。

プロジェクト30の成功に向けて、鋭意努力を続ける所存です。保護者の皆様もご理解とご協力をお願いいたします。