沖縄尚学生が報告 おきなわ国際協力人材育成事業

2019.12.13

沖縄尚学生が報告 おきなわ国際協力人材育成事業

2019年12月11日、沖縄尚学高校5階講堂で、「おきなわ国際協力人材育成事業 沖縄尚学高等学校 出前講座プログラム」(主催青年海外協力協会JOCA沖縄)が開かれ、発展途上国に県費で研修のために派遣されていた本校生徒らが、国際協力の現場で学んできたことを報告しました。

生徒らは、県文化観光スポーツ部交流推進課が実施する「おきなわ国際人材育成事業」国際レポーター事業の一環で、ベトナム、カンボジア、フィリピンなどの発展途上国に派遣されました。事業の目的は、県内の高校生を開発途上国へ派遣し、日本の政府開発援助(ODA)実施機関、青年海外協力隊、非政府組織(NGO)などが行う国際協力活動現場などの視察や現地の人々と交流を行うもの。県内の高校から参加者を募集し、計39名の高校生を夏休み期間中に海外に派遣しました。

JOCA沖縄の大山千智さんは、「世界は良くなってきています。しかし私が行ったベナンでは100人のうち8人の乳幼児が死亡しており、こういう状況の国が世界にはまだまだあります。一つの国だけでは解決できない問題があるので、国際協力は必要だと思います」とあいさつしました。

フィリピンに派遣された本校高校二年生の神谷萌花さんは、「貧困がフィリピンの厳しい環境を作り出しています。このプログラムに興味を持った人は、自分の考えを持ち、相手を受け入れ、何にでも挑戦することが重要です。私は、帰国後『こども支援バックプログラム』を始めようと思っています。ノート、鉛筆などを向こうの地域の人たちに送って勉強できる環境を作ろうと思います」と報告しました。カンボジアに派遣された高校二年生の沼田紗綾さんは、「テレビでしか見ることのできない発展途上国を実際に現地に行って肌で感じ、現地の人の優しさに触れてほしいです。自分の価値観・考え方・発展途上国に対する考え方が180度変わります。日本にある当たり前の幸せが当たり前ではないということに気付かされます」と訴えました。

報告を受けて、本校高校一年生の大城洋仁くんは、「自分も、勇気をもって、海外協力に参加して、自分の経験や知識を生かしたいと思います」と述べました。

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