国際バカロレア・ディプロマプログラム「Visual Arts」展開催

2020.08.28

国際バカロレア・ディプロマプログラム「Visual Arts」展開催

 2020年7月30日から2日間にわたって 沖縄県立美術館県民ギャラリーで第5回国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)「Visual Arts」展が開催されました。来場者は出展に参加した生徒たちから説明を受けながら作品を鑑賞しました。

 本校の国際文化科学コースで実施している国際バカロレア・ディプロマプログラムでは、プログラムの6つのカテゴリーうちの1つとして「Art(芸術)」に取り組んでいます。芸術を選択する生徒たちは、国際バカロレアのカリュキュラムに準じ、世界の芸術作品の比較研究を行い、その研究を通して個人ごとにテーマを決定します。そのテーマに基づき、それぞれ異なる表現方法を研究し、画材の選択や技法を工夫するなど、試行錯誤を繰り返しながら作品を制作しています。この取り組みを通してディプロマプログラムが目指すグローバル教養人の資質を身につけていきます。

 参加した8人の生徒は、それぞれ1人6点から11点の作品について、テーマの説明を行いました。

 この展覧会はインターナショナルバカロレアVisual artsの試験で、評価の40パーセントにあたります。

Visual Art Exhibition Poster

 以下は参加した生徒のうち、5人の生徒のコメント:

 

高校3年生國仲元之輔さん

 

作品テーマ: Vita「社会の脆さ」

 

  2年間の僕たちのVisual Artsでの学びを出し切る場として、この展覧会に向けて取り組んできました。作品制作を通して自己を表現していくことで、自らの考えやそれに根差す体験などを作品として具体化でき、自分自身を見つめ直すきっかけになったと感じます。また、新型コロナウイルス流行下での作品制作ということもあり、展覧会を開催できるかどうかという不安を抱えながら過ごしていたのも印象深いです。

 

高校3年生中里真由さん

 

作品テーマ:「人の儚さ」

 

約2年間「人の儚さ」というテーマのもと、自分で「儚さ」とは何かということを探求し、作成での気づきを展示会で解放することで、自分が込めた想いを直接的に感じ取ってもらうことができました。また、来場者の方とお話する中で私とは違う観点からの解釈もあり、アートの多様性を肌に感じられる素晴らしい機会となりました。

 

高校3年生伊敷美旅さん

 

作品テーマ:「みえないものの視覚化」

 

 作品制作を行う中で、自分の経験や普段考えていることに向き合うことができた。展覧会では思考を来場者の方々に言葉で伝えることが求められたため、気恥ずかしさを覚える場面もあった。しかし、感想をいただく中で自分自身でも認識していなかったことを指摘してもらえる場面もあり改めてVisual Artsを学ぶ楽しさを知ることができた。とても貴重で濃密な二日間だった。

 

高校3年生鈴木まりんさん

 

作品のテーマ:「女性の存在証明」

 

 私の一連の展示作品においての共通したテーマは「女性の存在証明」でした。IBでの学びを通して女性の歴史に触れる機会が多く、自ら調べ学習をする機会もありました。そこから自分の中で感じた社会における女性の立場に対する疑問や、女性の感じてきた痛み、未来に対する希望などを作品を通じて表現しました。この経験は、これからの人生で私の自信につながるものになると思います。

 

高校3年生ウッド雪さん

 

作品のテーマ:「希望と葛藤」

 

  展覧会前は、すごく怖かったし緊張しました。でも、いろいろな方が見に来てくださって、質問をしてくれたり私の発表をちゃんと聞いてくれたりして嬉しい気持ちにもなれ、発表する回数を重ねるごとに作品の説明もわかりやすく説明できるようになりました。今回のExhibitionは私にとって、大きな成長の場になりました、この場を設けてくださったり作品制作している時から支えてくださった先生に感謝しています。

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