沖尚が目指す「グローバル教養人」とは

沖尚が目指す
「グローバル教養人」とは

教養

沖縄尚学が考える教養とは、知識、知恵、論理的思考力、そして批判的思考力です。知恵は知識の活用法です。知識は勉強だけでも身につきますが、その活用法である知恵は体験を通して身についていきます。さらに、勉強や体験の過程で論理的思考力と批判的思考力を身につけていきます。論理的思考力とは、いわゆる理屈(≒論理)にあった考え方のことで、一定の前提が与えられると、日本人、アメリカ人、中国人などの人種に関係なく同じ結論が得られます。たとえば、同じ数学の問題ならどの国の人が解いても答えは同じになります。批判的思考力とは、前提を疑う力です。特に、文化の違う外国で生活するには、批判的思考力が重要になります。沖縄尚学では、習得目標型授業、ボランティア、異文化交流などによって教養を身につけていきます。

倫理観

倫理感のある人とは「ルールを守ろうとする姿勢があり、ルールに定められていないことについては良心的に行動できる人」のことです。グローバル化の進展する現在、どの国も、どの組織も、統一性(=秩序)と多様性のバランスをとることが大切だと考えています。たとえば、移民を受け入れることで様々な価値観を受け入れ、多様性を高めることはできますが、価値観の異なる人々を同じ法律やルールに従わせ、社会の秩序を維持することは容易なことではありません。それだけに、「ルールを守ろうとする姿勢」が大切になります。

文化力

沖縄尚学は2つの文化力を大切にしています。まず「理屈抜きで価値を受け入れさせる力」です。たとえば、「70分間集中して授業を受ける力」は日本だけでなく、世界でも評価されます。また、柔道、剣道、珠算などはグローバルに評価される日本文化です。特に、沖縄伝統空手は、沖縄が発祥でグローバルに価値が認められている、沖縄そして日本を代表する文化です。科学技術などの文明力は日進月歩で、絶えず評価が変動していますが、文化力はいったん国境を越えて価値を認められると、その評価はなかなか変わりません。沖縄尚学では、沖縄伝統空手を必修とし、全員がグローバルな文化力を身に着けています。なお、授業では空手の「型」のみを行い、組手は、希望者のみ放課後の部活で行っています。もう一つの文化力は「異文化理解力」あるいは「異文化リテラシー」です。自分の文化と他者の文化を理解し、尊重する姿勢といってもいいでしょう。異文化理解力は、前提を疑う力である「批判的思考力」を基盤にしています。「価値を受け入れさせる力」も「異文化理解力」も「空気のように」身に着け、当たり前にすることが大切です。

コミュニケーション力

相手を理解し、相手に理解してもらう力がコミュニケーション力です。言葉を使って理解し合う言語力・気持ちを理解し合う共感力・互いに納得しあう説得力などがコミュニケーション力に含まれます。沖縄尚学では、言語力は日本語と英語が主となります。英検は必修で、多くの生徒が目標級を取得しています。英語スピーチ、ディベートコンテストなどにも毎年多くの生徒が参加し、好成績を上げています。日ごろの学園生活、ボランティア、異文化交流などを通してコミュニケーション力を向上させています。