名城政次郎理事長が台湾嘉義市から名誉市民賞表彰

2019.10.26

名城政次郎理事長が台湾嘉義市から名誉市民賞表彰

名城政次郎理事長は、台湾嘉義市から名誉市民賞の表彰を受けました。名城理事長は、台湾の日本支配時代の嘉義市生まれ。15歳で家族と共に日本に引きあげるまで同市で幼少時代から青春時代を過ごしました。そのような縁もあり、現在、沖縄台湾会の会長を務める名城理事長は、長年にわたり台湾と沖縄の文化・教育交流に尽力してきました。また、沖縄尚学高校の理事長・校長として、台湾出身の学生の受け入れや野球・柔道などスポーツ分野での交流も積極的に推進しました。今回の名誉市民賞の受賞は、嘉義市生まれの名城理事長の長年の実績が評価されてのもの。10月22日、嘉義市役所で開催された贈呈式で、同市の黄敏恵市長から名城理事長に記念証が授与されました。

1945年の太平洋戦争終戦により、15歳で台湾から日本への引きあげ名城理事長は、その後、母親の故郷愛知県で高校生活(愛知県立岡崎高校卒業)を送りました。高校卒業後は父親の故郷沖縄に戻り、琉球政府立名護英語学校速成科を卒業。20歳で那覇尚学塾(後の予備校・尚学院)を設立し沖縄の民間教育を牽引しました。また、昼間は琉球軍政府の法廷通訳官として勤務。さらに予備校業務の傍ら、名城翻訳事務所を併設して、沖縄国際海洋博覧会公式ガイドブックの英訳を手がけるなど、琉球政府や公的機関からの委託を受け、数々の翻訳実績を残しました。ラジオ番組や新聞・雑誌での評論活動も長年に渡り担当しました。沖縄の復興に教育や人材育成の分野で指導力を発揮した名城理事長の実績と信用が、1983年沖縄尚学高校の発足の礎となり、現在、「文武両道のグローバル進学校」として国内外の教育関係者から高い評価をいただくまでに発展しました。

今回の名城理事長への名誉市民賞表彰は、沖縄・台湾の交流事業とあわせて、上記のような歩みが高く評価されてのものでした。

沖縄タイムスの記事⇒名城沖尚理事長名誉市民の称号

琉球新報の記事⇒名城政次郎さん名誉市民

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