第36回朝日大学高等学校英語弁論大会、宮城叙衣さんが優秀賞

2020.12.25

第36回朝日大学高等学校英語弁論大会、宮城叙衣さんが優秀賞

 2020年11月28日、第36回高等学校英語弁論大会(朝日大学主催)が岐阜県の朝日大学でオンライン開催され、本校1年生の宮城叙衣さんが、2位に入賞し、優秀賞を受賞しました。

 宮城さんは「Desires to Protect Okinawans(沖縄の人々を守ろう)」というタイトルで、米軍普天間飛行場名護市辺野古移設問題に関して、県内移設に反対する沖縄県民の民意を尊重することを求めるスピーチをしました。

 今大会には、コロナ禍の影響でオンライン開催となり、全国36校から65人が書類応募し、選ばれた17人が提出したスピーチ発表動画をもとに審査が行われ入賞者を決定しました。

 

以下宮城さんの受賞コメント:

 私は、沖縄基地移設問題において、アメリカに対しては複雑な感情を持っています。日本とアメリカの政府間の問題だけでなく、暴行事件や交通事故、そして強盗などと、民間で相次いでいる問題も数多くあるので、県民として見て見ぬふりはできません。住民の身近なところで恐ろしい問題が次々と生じているからこそ、基地の存在や基地移設への反感も強まるのだと思います。しかし、その反面、沖縄県民の意見を尊重しながら日々生活している米軍の方も少なくありません。私は基地の近くに住んでいるため、アメリカの方と接する機会があり、沖縄のことに興味を持ち深く知っている方や日本人への思いやりを感じられる方もいるのだと気づかされるときがあります。このように、同じアメリカ人でも考え方や行いがひとによって大幅に異なるのだと思うので、アメリカ全体を悪く思うことや、基地の存在を全否定することはできません。ですが、今の沖縄県民の直面する現状を少しでも改善するためには、日本とアメリカがお互いに歩み寄ることが求められると考えます。この歩み寄りは政府同士の協調はもちろん、共に同じ沖縄県で暮らす沖縄県民とアメリカ人による交流や互いの理解も重要だと強く思います。以上のことから、沖縄県民ひとりひとりが基地の存在を何かしらの点でプラスに捉えられるように、アメリカには、米軍による民間内の事件の防止や県民が納得のいくような情報提供などを心がけていただきたいというのが私の願いです。

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