2021.05.31
環境活動家露木さん講演 消費活動を考え直して
2021年5月25日、環境活動家の露木志奈さんが本校5階講堂で環境保護の観点からSDGsをテーマに講演し、中学1年生と国際文化科学コース国際バカロレア(IB)の1、2年生が校内放送で視聴しました。
露木さんは「化粧品から環境問題に興味を持ちました。世界中で使用されている大半のプラスチックはリサイクルされず、処理のためにインドネシアなどの国々に買い取ってもらい山のように溜まり土に戻りません。それが現地の人々や動植物に悪影響を及ぼします。毎日自分が消費している商品が作られる過程、処理される過程を知ってごみ問題に取り組んでもらえば、地球で起こっている内戦、貧困などの問題が解決できるのではないかと思います」と語りました。
露木さんは、横浜市出身でインドネシアのバリ島にあるインターナショナル・スクール「グリーンスクール」に留学し、2018年にポーランドで開催された気候変動に関する国際会議COP(コップ)に「グリーンスクール」の仲間たちと参加しました。帰国後は慶應大学・環境情報部に進学して現在は気候変動について講演するため休学し環境活動家として活躍しています。昨年11月から全国各地の小中高で講演活動をしています。
露木さんは県内の中学校や高校で講演していますが、本校の保護者の紹介で来校しました。
視聴した生徒の感想
2年9組ボルトン・ジョージ・千次郎さん「露木志奈さんの講演を聞き、自分が思っている以上に環境汚染や気候変動について知らないことが多いなと感じました。私は、環境汚染や気候変動が深刻な問題だと分かりつつも漠然としていて、何をしたら良いのかが分からない状況にいました。ですが、講演を聞き、まずは日々の身近な選択から意識していくことが大切だと気付きました。環境汚染や気候変動問題への解決に向けて、まずは自分が小さな一歩を踏み出したいと思います」
2年9組鶴田雄祐さん「今回の講義で環境問題を主軸に日頃の自分の考えを振り返ることができました。ナチュラルやオーガニックをうたう製品には明確な基準がないことがわかり、環境問題について考えるときは本当にエコかどうか疑うことが大切なのだと学びました。また、リサイクルできるプラスチックだからといって実際に全てのプラスチックが再利用されているわけではなく、他国でゴミの山を形成していることから、環境被害は自分じゃない誰かに及ぶことに気づかされました。これらのことを自分が知らなかったことから、何より恐ろしいのは環境破壊をしているとは知らずに商品を買っていることが恐ろしいと感じました」
それに、政府や企業が積極的に環境改善に取り組むわけではなく消費者である我々の小さな選択が地球の環境に関わっており、便利なもの+環境に配慮されたものを選ぶことで少しずつ変えていけるのだと希望を持てました。しかし、日頃の生活を犠牲にしてまで環境を守ることは持続可能とは言えず、無理も良くないのだと感じました。講師である露木先生の学生時代の友人である姉妹が十代にして法律を作り出したことから、大人になるまで待たず、今行動することで世の中を変えることができると知り自分も口先だけでなく、行動でしめそうと思いました」