第18回 ESLキャンプ

2019.04.17

第18回 ESLキャンプ

3月14日(木)から21日(木)の8日間、石川少年自然の家を会場に、本校主催の異文化交流プログラムの1つ「ESLキャンプ」を開催しました。ESLキャンプは米国の協定大学から招いたESL教育の専門家と本校の外国人教師と参加する生徒たちが寝食を共にして、授業や活動を通して英語を学ぶプログラムです。第18回目を迎えた今年のESLキャンプには、合計43名(男子12名、女子31名)の生徒が参加しました。今年は、ESL講師として、St. Johns UniversityとSouth Eastern Community Collegeから2名を招聘し、本校の米国人講師を加えた3人体制で行いました。

 

 午前中から14時半までの3コマの時間は、3名のESL講師による英語授業を実施。毎年講師参加しているベン先生の授業では、 クラスやグループ形態を中心に‘スピーキング’を重視した反復練習が行われました。2年連続の講師参加となったラリッサ先生は、基本的な英語の単語や数字を屋内外のゲームを通して生徒と交流を図りました。また今年初めて参加したジェフ先生は、日本文学のご専門を活かし、身近な日本文学を分かりやすく読み解く時間を設けたり、彼の特技であるウクレレを取り入れた英語の歌などを導入したりと、三者三様で魅力ある授業展開で指導しました。

 

課外活動や生活面で昨年と大幅に変更したのは、「1日目の冒険コース」の導入、そして異学年交流を重視した「ヤングリーダー制度」です。「冒険コース」では、生い茂った森林の中で、チームで協力してターザンを体験したり、低木を生い茂る細道をかけ分けて散歩したりと、初日にチーム交流を図る上で、とても良い機会でした。また、「ヤングリーダー制度」を導入した目的は、例年、参加者全体の約7割を占める中学1年生にとって「ESLCAMP」が、彼らが参加する初めての大きな異文化体験プログラムであることから、過去に経験を積んだ中学2年および3年の生徒を‘ヤングリーダー’として選抜し、TA(ティーチング・アシスタント=本校の外国人英語教師)のサポート役として協力させ、後輩を先導してもらうことです。最終的には、先輩と後輩の異学年交流がバランス良く促進できただけではなく、英語講師とTAに対し、積極的に‘英語でコミュニケーションをとろうとする態度’を後輩に見せることができました。ESL CAMPの目玉である成果発表においては、ヤングリーダーが率先し、自分たちの力で発表会の準備・運営を行うことができました。

 

終了後に実施したアンケートでは、「楽しかった」「来年もぜひ参加したい。」などのコメントもがみられました。今回のESL CAMPは、生徒の長所を伸ばし、新たな目標づくりの機会にもなりました。充実したプ8日間のプログラムでした。

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