沖縄尚学 教育の「目的」「使命」「目標」

強くてやさしい文武両道
グローバル教養人」の
基盤をつくる
グローバル進学校
沖尚の教育

名城政一郎副理事長

副理事長・中学校長
博士(教育)名城政一郎

沖縄尚学高校は1983年に発足しました(1986年に中学を附設)。創設者の名城政次郎理事長が目指したのは「学力と人間力」を伸ばす「たくましい進学校」で、日本の難関大学への流れをつくることが目標でした。その後35年、時代の変化とともに教育内容や教育システム、そして教育理念も進化し、現在は、日本はもちろん世界でも通用する学力と人間力を養成する「グローバル進学校」を目指しています。進学対象となる大学も、日本国内はもちろん、海外にも広がってきました。

現在の沖縄尚学には、学力と人間力をバランスよく育むシステムが存在し、機能しています。沖縄尚学に入学してくる生徒のスタートラインは様々ですが、「自然に」目標を共有し、個々の生徒が「自然に」自分の責任を果たしていく過程で、グローバル学力と人間力を「自然に」伸ばしていくことができます。高校卒業までに、どんな環境にあっても、周囲を思いやりつつ、自分で自分を成長させる「自己教育力」を身に着け、自分にとってのベストの大学に進学してもらうことが目的です。

沖縄尚学は、グローバルな学力と人間力が自然に身に着けられる教育環境の構築を目的として、日本はもちろん、海外大学への進学もできるカリキュラム、ワシントン州立大学やSt.ジョンズ大学など米国大学へのTOEFL免除の推薦入学制度(国内大学との併願可)、グローバル文化である沖縄伝統空手英検の必修化、ボランティア活動国際交流(世界に35の教育協定校)、国際バカロレア認定取得などに積極的に取り組んできました。

  1. 沖縄尚学の教育目的

    沖縄尚学は、教育とは「それぞれが持って生まれた知・徳・体の才能を生かす自己教育力を習慣化する営み」と考えています。「才能を生かす」とは、「自己実現(=潜在能力を顕在化する)」しつつ、「社会貢献(=周りの人を安心させ喜ばせる)」することです。この「自己実現力」と「社会貢献力」の習慣化が沖縄尚学が提唱する教育の普遍的目的です。
  2. 教育目標

    自己実現と社会貢献を習慣化する手段として、習得目標型授業(日米大学現役ダブル合格が目標)、英検の目標級取得(準1級以上)、沖縄伝統空手(初段以上)、ボランティア、異文化交流を必修とし、知(頭)・徳(心)・体(身体)のバランスの取れた自己実現の機会を提供しています。その結果、男女の区別なく中高全生徒がこれらの活動に取り組み、「できないことをできるようにする」「わからないことをわかるようにする」(潜在能力の顕在化=自己実現)と「周りの人を安心させ喜ばせる」(=社会貢献)を楽しんでいます。沖縄尚学では「できないことをできるようにする」「わからないことをわかるようにする」力をグローバル学力(=グローバルに通用する「学習力」)とみなしています。また、これは一生学び続けられる「生涯学習力」でもあります。自己実現と社会貢献は習慣であって能力ではありません。誰でも身に着けることができます。
  3. 教育の使命

    沖縄尚学は、グローバル化が進展する21世紀の教育機関の使命は、平和で秩序あるグローバル社会の構築に貢献する「グローバル教養人」の育成であると考えています。そのため、将来どのような分野でどのような職業に就いても、文化の壁を越えて「この人たちが作ったルールなら大丈夫」と思ってもらえるような、教養、倫理感、文化力、コミュニケーション力の備わったグローバル教養人を育成する環境を提供しています。
  4. 沖縄尚学での体験:沖縄尚学には以下のような特徴があります。

    1. ① グローバルに通用する資質・能力を向上させて大学に進学できます(国内・海外)。
    2. ② 沖縄伝統空手の授業をとおして世界で通用するグローバル文化力が身に付きます。
    3. ③ 英語・英検への取り組みでグローバルなコミュニケーション力の基礎が養われます。
    4. ④ ボランティア・異文化体験をとおして、「当たり前」の違う人々の気持ちを理解し、適切に対応する力が育まれます(異文化対応力)。
    5. ⑤ 自分の能力を最大限まで活用する習慣が育まれます。